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村上春樹のおすすめ ノルウェイの森 [文学]

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最近、村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が発売になりました。まだ読んでいないのですが、ふと過去に読んだ村上春樹作品を思い出すきっかけになりました。私の独断で、おすすめを1点挙げるとしたら、「ノルウェイの森」です。「ノルウェイの森」は、私が最初に読んだ村上春樹作品です。その後、何十冊と村上春樹作品を読みましたが、「ノルウェイの森」が一番良いですね。人によって好き嫌いはありますが、ハマる人はハマります。

(ネタバレになりますが)あらすじを端的にまとめると、

・主人公ワタナベ、ヒロイン直子、キズキ(直子の恋人)の高校生3人から話は始まり、キズキの自殺をきっかけに直子は心を病む。
・ワタナベは大学生になり、直子は精神の療養所で過ごすことになる。ワタナベと直子は体の関係を持つが、友達とも恋人ともつかない関係が続いていく。
・ワタナベは大学では、元気でワタナベに気がある女子大生の緑、天才肌で精神的にタフな先輩永沢、その恋人ハツミさん、を中心とした人間関係、一方、直子は療養所で同じ患者のレイコさんとの人間関係を。
・その後、直子は自殺する。
・ワタナベは失意に暮れて放浪するが、やがてこれまでの生活に戻っていく。

この物語は恋愛ものと見られることがありますが、恋愛をからめた生と死がテーマになっているのではないかと思います。キズキ、直子、は死者の世界を、永沢、緑、は生者の世界を象徴し、その間で揺れ動くのがワタナベといった感じです。直子とキズキを失ったワタナベは、苦しみながらも最後には死者とともに生を肯定的に捉えて生きていくということではないでしょうか。

また、内容で一時問題になった性描写は、たしかに具体的な内容ですが、物語の流れで必然的に出てくるので、それほど違和感はありません。

ネタバレになりましたが、文章に独特の雰囲気というか魅力があり、登場人物(特に永沢)の名言的なセリフも楽しめます。ですので、一度は実際に読んでみることをおすすめします。



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